2022年4月8日
ここではU-NEXT(ゆーねくすと)で見られるおすすめ映画を紹介します。
※2022年4月時点でU-NEXTで見放題です。時期によっては有料になっているかもしれません。
2008年に起こったインド、ムンバイのテロ事件を元に映画化。
テロはムンバイ各地で起こったのですが、今作では五つ星ホテルを中心に物語は展開されます。
テロリストの武器がめちゃくちゃ強くて、インドの特殊部隊がニューデリーからしかこれなくて、どうにかホテルの従業員や客は隠れる、もしくは逃げるを選択しないといけない状況。
はらはらドキドキすること間違いなしの設定です。
グロいシーンは基本的にないのですが、大勢の人が亡くなります。
最初だけかと思いきや、物語の終盤まで。
実際のムンバイ同時多発テロでも170人近く亡くなったらしいので、ある意味現実に忠実なのかも。。。
ホテルでの死傷者の大半は従業員で、顧客を守るために勇気ある行動をとった従業員が多数犠牲になったそうです。
後世に残したい実話です。
アカデミー賞受賞作。
60年代のアメリカでナイトクラブの用心棒をしているトニー・リップ(ヴィゴ・モーテンセン)。
ある日トニーは黒人ピアニストのドン・シャーリー(マハーシャラ・アリ)のアメリカ南部のツアーの用心棒にスカウトされる。
ただし、トニーはとても苦労することになる。
なんと、アメリカ南部は当時黒人差別の強い地域であったからだ。
グリーンブックとはアフリカ系アメリカ人向けの旅行用ガイドブック。
ストーリー構成は登場人物も少なく、黒人と白人の二人がライブツアーをしてクリスマスにスタート地点に戻ってくるだけの話。
映画という2時間程度の短い時間だとコンパクトな話がちょうど良いと思ってる私にとってはとても良かったです。
また、ピアニストで繊細な黒人とマッチョで喧嘩が強い白人という、対比が面白い。
ありそうでなかった組み合わせです。
この格差を乗り越えて友情を築くというシチュエーションにグッときます。
バディ物は恋愛物の本質は同じという説明を思い出しました。
いわゆるロミオとジュリエットのような格差を乗り越えて意思が通じ合う二人。
個人的には、障害を乗り越える二人の関係性は見るものを感動させること間違いなしだと思います。
一方、全体を通して暖かい話で、当時の差別の悲惨さを正確に表現しきれていない事、「白人の救世主」な物語(白人が黒人を救う)という事で批判もあるそうです。
この辺りで感動できない人がいるかもしれません。
主人公のジョン(デンゼル・ワシントン)は、正社員からパートタイマーに雇用形態を下げられ、貧困にあえいでいました。
そんな中、息子マイクが野球中に倒れてしまいます。
重度の心臓病でジョンの入っている保険では、治療費を払えそうにない。
金策に走りますが、どうしても治療費を用意する事ができそうにありません。
痺れを切らしたジョンは病院に立て篭もり、医者や患者を人質に息子の治療を要求します。
アメリカの医療制度の問題を扱っている作品です。
アメリカでは、お金がないと満足な保険にも入れないですし、治療も受けられません。
人質をとるやり方は「その方法どうなの?」と正直に思う方も多いと思います。
実際にこの部分は賛否両論らしいです。
ただ、人間は必ずしも合理的に動かないものです。
追い詰められると、人間は過ちを犯してしまう側面があり、そういったことを起こさないようにするための社会保障なのでしょう。
貧富について考えさせられます。
また、ジョンの誠実さのおかげで、嫌味なく感動できる作品だと思います。