2022年4月4日
湘北高校の1年生桜木花道は生粋の不良で、喧嘩に明け暮れていた。 バスケットボール部主将の赤木剛憲の妹、赤木晴子に一目惚れしバスケットボール部に入学する。 素人ながら身長約190cm、強力なパワーとスピードを武器にバスケットの頂点を目指す。
連載開始から20年経ちますが、未だに人気が根強いバスケットボールマンガの名作ですよね。
最初は編集部の以降もあり、ギャグ要素が強かったのですが、人気に伴い真面目なバスケットマンガになっていきます。
中々に中途半端な結末を終えたスラムダンクですが、少しばかり続編が出ています。私が知る限りで、大きなものだとこちらの3つです。
一つ目は整髪料のCMとして登場人物を描いたものです。
ストーリーはないに等しいですが、登場人物の背番号が原作終了後のものになっていたり、躍動感溢れる絵は一見の価値ありです。
二つ目のものは完全に公式な続編で、神奈川県立三崎高等学校の黒板に続編を少し描いています。
三つ目のものは現在ヤングジャンプで連載されている「リアル」ですが、 リアルに登場する人物が翔陽高校のナガノミツルと同一人物らしいです。
1巻の背景に木暮くんが出ているらしいですし、是非読んでみてはいかがでしょう。
神代ユウはいじめられ、自身のホーリーランド(居場所)を見つけられずにいた。たまたまボクシングの本を見つけ、ひたすら自室でワンツーを繰り返し練習することになる。 そして、数ヶ月後、夜の街で不良に絡まれた際ワンツーで撃退したことで、ユウは「ヤンキー狩り」と呼ばれることになった。
僕の中でストリートファイトのマンガといえばこちらのホーリーランドなんですよね。
いじめられっこが強くなるストーリーといえば「はじめの一歩」が有名ですが、「ホーリーランド」は全然色が違います。
ユウはいじめられた経験、自殺を考えた経験から、鬱屈した心と狂気を心の底奥深くに持っています。
ユウだけではなく、登場人物の多くに心の闇を描いていて、単なる格闘マンガというには繊細すぎる内容だとも思います。 決して単に強さを求めるわけではなく、復讐や正義感の為でもなく、アイデンティティー、自分の居場所(ホーリーランド)を求めて戦うユウを見ることで 読者の思春期(暗黒時代)を思い出すこと間違いない作品です(笑)。
友達もいず、学校と家の往復で一日を過ごす中学校2年生の天野雪輝。そんなある日、毎日携帯につけていた日記に未来の出来事が表示されるようになる。 しかし、ただ未来がわかるようになったのではなかった。未来の日記を持つ12人で、神の後継者を決めるサバイバル殺人ゲームにも巻き込まれてしまったのだ。
サバイバル要素ありで圧倒的な展開キャラクターで一気に読める良作です!
特徴的なのは強烈なキャラクターです!
変態コスプレの正義のヒーロー。
宗教団体の教祖。
国際的なテロリスト。
これでもかっていうぐらいの個性的なキャラクターが織り成すサバイバルゲーム。
プロ野球選手児島弘道は沖縄へトレーニングをしていた。 とあることをきっかけにして、賭野球「ワンナウト」で最強の賭博師「渡久地東亜」と出会う。 この平均球速120k/h、球種はストレートのみの規格外ピッチャーとの出会いが最弱のリカオンズを大きく変えることになる。
ライアーゲームで有名な甲斐谷忍先生の野球マンガです。
甲斐谷忍先生ご自身が仰っていますが、この「ONE OUTS」は野球マンガへのアンチテーゼとして作られているそうです。
主人公はヘビースモーカーで賭博師。
年俸はワンアウトで+500万円。一方、一失点で-5000万円という無茶苦茶っぷり。
渡久地東亜の成績が良すぎて、オーナーは逆に自分のチームの試合でわざと失点させようとしたり。
まさにアンチテーゼ、破天荒という言葉が似合うマンガです(笑)
野球マンガというと、普通何をみなさんは連想するでしょうか?
大抵、青春マンガのイメージを持たれると思います。
青春マンガで感動モノ。
涙あり、友情ありの展開。
ただこの「ONE OUTS」の魅力は全く違います。
勝負師で賭博師でもある渡久地東亜の勝負への厳しさや発想の柔軟さ。
そして、他の野球マンガでは聞けないような種類の名言の数々。
頭脳戦が大好きな方や、野球マンガに飽きてきた方には是非読んでいただきたい作品です。
樫野高校野球部は夏の県大会決勝で敗れ、甲子園出場を逃してしまった。 主人公である七嶋裕之は次のキャプテンに就任したが、七嶋は先輩部員が卒業し戦力が落ちることから、モチベーションを高く保てずにいた。 そんなある日、樫野高校野球部のファンである老人から七嶋個人に1000万円を甲子園出場のために使って欲しいと依頼される。
なんとなく先輩にひっついて入部して、なんとなく楽しめたら良いぐらいに考えていた七嶋。
とある日老人に1000万円を秘密裏に甲子園出場のために使って欲しいと頼まれ渋々受け取る。
その出来事をきっかけに七嶋は、甲子園出場を使命とし、全力で考えチームを導いていきます。
三田紀房先生の「クロカン」にもそうでしたが、個人が物事を意思決定していくことの重要さとその可能性を強く表現していると思います。
「砂の栄冠」の作中でも、単に1000万円を野球道具に使わないんですよね。
21世紀枠で甲子園出場を狙うシーンがあるのですが、野球部にエラーが多い。
エラーが多い野球部はその特別枠で選ばれないのでどうするか。
そして、その解決策をとるために七嶋はお金を使います。
問題、課題、解決策を発見し、実行する。
非常にロジカルシンキングを彷彿させますね。
「砂の栄冠」は野球マンガではなく、高校野球マンガだと考えています。
というのも、他の野球マンガはピッチャーが魔球を身につけたり、選手間の熱い友情にフォーカスされた作品が多いと思います。
一方、「砂の栄冠」は高校野球を「興行」として捉え、七嶋も高校野球ではどうすれば勝てるかを作中でも考えています。
例えば、攻守交代の場面では全力疾走でベンチに戻る。
眉毛は太い方が客の受けが良い。(作中では眉毛戦争が勃発していました(笑))
こういった、観客、マスコミ、高野連など、野球ではなく高校野球とはどういったものかを三田紀房先生の独自の視点で描いています。 卑怯なことはしませんが、それでも七嶋の戦略的な真っ黒さは他の野球マンガと比較しても随一のものです。
とりかくビビりで不良に反抗もできず、10年間パシリで居続けた主人公「セナ」。 幼馴染の女の子には守られてばかり。 しかし、高校のアメフト部キャプテンの「ヒル魔」に「セナ」の高速の脚力を見出され、「セナ」はアメフト部に入部することになる。 タイトルは「セナ」が色付きのアイシールドをつけて出場していること、背番号が21であることからきている。
女の子に守られてばかりで、10年間もパシリを続けている「セナ」。
試合では、アメリカの名門ノートルダム大学のエースの「アイシールド21」として素性を偽る。
本人は全くこれらを気にしていない訳でもない。
むしろ、このハッタリをいつか本当にすることを夢見て、強くなるために努力する「セナ」の姿は泣けます!!
豊富なキャッチフレーズは大事ですよね。
「アイシールド21」はもちろんのこと、「光速4秒2の完全移動砲台」「60ヤードマグナム」「デビルバットダイブ」などなど。
キャラクターも魅力的ですが、必殺技の豊富さも「アイシールド21」の魅力の一つです。
原作者の稲垣理一郎先生は史上唯一のストーリーキングで「キング」の受賞者。
元々他誌でマンガを書いていたそうですが、ジャンプのストーリーキング(原作の優秀さを競うコンクール)に応募し、キングを受賞されました。
ストーリー、設定のレベルを物語っているエピソードですね!!
ちなみに「ヒカルの碁」のほったゆみ先生は準キングだったそうです。
昔々勇者が魔王を倒し、魔王に操られていたモンスターは穏やかになり、世界に平和が訪れていた。 主人公ダイは、心優しいモンスター達に育てられ、日々勇者になることを夢見ていた。 そんなある日、魔王が復活し、モンスター達が暴れ出した。そして、ダイは世界の平和を救うため旅にでた。
正式なタイトルは「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」です。
ドラゴンクエスト4の発売に合わせ、掲載された読み切りが好評だったことがきっかけで連載されていました。
少年マンガの王道であることとダイの仲間の「ポップ」の成長が魅力的でしたよね。
ポップに関しては、本当に最初はダメキャラで、見ていてイライラするような感じでしたが(笑)
ただ、どんどんカッコよくなるんですよね。
最後、元魔王がポップの命を救ってやってくれと、お祈りさせるぐらい、いいオトコになるんですもんね。(笑)
そして、「アバンストラッシュ」。
私が傘を持った時に使う必殺技の二つのうちの一つです。(笑)
(※もうひとつは「流浪に剣心の「天翔龍閃」(笑))
学生の時に男の子なら、一度は試しましたはず!!
自分で意思判断ができ、人類の敵であるからくり人形「自動人形(オートマータ)」とからくり人形を武器に戦う「しろがね」。 200年にも及ぶ戦いの運命に巻き込まれる、主人公達。関わってきたもの全ての200年という長い願いを成就させ、無事彼らは世界を救えるのか
世界を救う話って、話の規模感が大きくなるのですが、少年マンガだと戦闘シーンだらけで、どうしても話が淡白になる印象があります。
ただし、この「からくりサーカス」は、違います!
伏線という伏線を張り巡らせて、同時に回収していてですね、ストーリーが壮大という壮大な展開になっています。
もう、ストーリーは濃密です。濃密!!
例えば、主人公の一人「エレオノール」は敵のボスキャラとそっくりなんですね。
しかも、敵のボスキャラは人形で人間は産めないはず。。
「なんで?」となるんですよ。
勿論、真相は「からくりサーカス」を読んで確かめてほしいのですが。
こういった、「なんで?」を藤田和日郎先生は作品中で上手に回収して話を進めています。
伏線を張ることで、物語の深みが増していますし、上手に回収することで読みやすくなって、 絶妙なバランスで少年マンガとして成り立っていると作品だと思います。
さて、ストーリーですが、最終的には「世界を救う」お話になるのですが、登場人物の覚悟や意思っていうのが、 本当にカッコ良いです。
主人公花菱烈火は現代の忍びを名乗っている高校生。烈火は治癒の力を持つ、佐古下柳と出会う。 道で怪我をしている動物をなりふり構わず助けている姿をみて、彼女を烈火は主君とし生涯かけて守ることを誓う。 烈火と柳二人の特殊な力が、様々な困難を呼び、辛い運命と相対することになるが、烈火は柳を守り切るのか!!
忍者マンガと言えばこれですよね。
といっても、手裏剣とかではなく、烈火達は炎を出したり、魔導具と呼ばれる、超能力の様な力で戦います。
個人的なオススメポイントとしては、やっぱり「土門」(烈火の炎の登場人物)ですね!
典型的な3枚目キャラなんですが、努力して強くなるとかではなく、(努力してないわけではないですが、)
「女性の裸を見ると強くなる」だったり、ちょっと恋愛面では報われなかったり。
こういった主人公以外のキャラに、魅力があるとないでは、マンガの魅力って大きく違いますよね!!
そして、烈火は炎を出したり、龍を出したりと、単純に男の子がかっこいいと思う要素がギュッと詰まっていて、単純に楽しめます。
木の葉隠れの里という、忍者の里に、落ちこぼれで忍者になれないナルトがいた。 ずっと、誰からも認められなかったが、努力を重ね、周囲の信頼をナルトは勝ち取っていく。 果たして、ナルトは里一番の忍びである、火影になれるのか!!
ストーリーとしては、終盤は宗教観や歴史など重たいテーマを扱っていましたが、 基本的にジャンプの王道を踏襲していた気がします。
それでも、目新しく面白く読めたのは岸本斉史先生の卓越した技術ですよね!!
なんでも、2年間映画や本を読んで、物語の構成やコマ割りなどを勉強したそうです。
主人公の進藤ヒカルは祖父の家の倉庫を漁っている際、古い碁盤を見つける。 それと同時に平安時代の天才棋士である、藤原佐為に取り憑かれる。 全く囲碁をしたことのないヒカルだったが、徐々に囲碁の魅力に取り憑かれるようになる。
囲碁と言えば「ヒカルの碁」。
背後霊と言えば「ヒカルの碁」。
と思うのは私だけではないはず!(笑)
それぐらいオリジナリティがあって、かつ面白い作品だったと思います。
登場人物も魅力的でしたよね!!
塔矢アキラはライバルキャラとして、非常に面白い動きをしていたと感じています。
ヒカルをグイグイ引っ張ってくれてましたよね。
そして、佐為!!
私はヒカルの碁では佐為が一番好きでした。
熱血系のマンガの師匠役って、だいたいスパルタだったり、偉そうだったりするんですが、 どうも犬っぽい感じで(笑)。
圧倒的なヒロインがいなかったのだけが残念でした。(笑)
(個人的には奈瀬明日美が不動のヒロインではございましたが。(笑))
ほったゆみ先生が原作で小畑健先生が作画なんですが、 ほったゆみ先生が「囲碁の神様がいてほしい」と思ったのがヒカルの碁の原点だったそうです。
主人公ココ・ヘクマティアルは敏腕武器商人として、世界中を旅して回っている。 あることをきっかけとして、もう一方の主人公、戦争孤児で少年兵のヨナを私兵として迎え旅をすることになる。 少年は両親を殺した武器を憎みながら、武器商人ココとの旅を通し何を感じるか。
私の中でガンアクションマンガと言えば、この「ヨルムンガンド」と「ブラックラグーン」の二代巨塔なんですよ。
ヨルムンガンドの面白さと言えば、圧倒的なガンアクションのかっこよさ。
そして、主人公たちのシビアな世界観からくる名言のかっこよさ。
ただただ、哀愁漂うんですよ(笑)
タイトルにもなった「ヨルムンガンド」。世界蛇とも言われていますね。
北欧神話にでてくる大蛇のことなんですが、作中にもでてくる「ヨルムンガンド計画」とは何なのか。
是非ご覧になってお確かめください!!
九州の小さな島で、長いあいだ試合もせずに人知れず技術を磨いてきた少年がいた。 彼は高校生になり、姉が監督をしているチームに誘われ、卓越した個人技と創造性でサッカーの頂点(世界)を目指す。
私はサッカー経験者としてリアリティのないサッカーマンガを好きになれないのですが、このマンガにはそういった演出があまりでないんですよ。
人間の身体能力という制限の中で、作者の草場道輝は、存分にサッカーの魅力と創造性を表現しています。
そして、技術的にも性格的にも魅力的な登場人物が、生き生きとサッカーをしている躍動感溢れる画は、非常に見応えアリです!!
後に「ファンタジスタステラ」として続編も発表されているファンタジスタシリーズ。
サッカーマンガにリアリティを求める人、サッカーにファンタジーを求める人にオススメです。
成績優秀、運動神経抜群で性格も良く、誰もが羨む美貌を持つ少女宮沢雪野。
同じく、成績優秀で容姿端麗、剣道の腕前は全国レベルで大病院の医者の息子、有馬総一郎。
しかし、二人には誰にも話せない秘密があった。
少女は見栄をはるために、少年は養子として大事に育ててくれた家族のために、他人に本性を隠して16年間生きてきたのだ。
だが、次第に二人は惹かれあってきて。。。
二人のコンプレックスの描き方が、面白いですよね。「他人によく思われたい」、「自分には欠けている」「本性がバレたくない」そういった憧れ、羨望、虚栄心。
そして、二人に限らず、登場人物の多くにそういった感情描写が見られます。
こういった感情って思春期のころには、誰しもが持つものですよね。(皆様ありましたよね?笑)
次第に良い思い出になるやつです。
これもいわゆる「青春」の一つの形だと私は考えています。
この手の繊細な内面的な青春マンガって、あるようでないので、どうぞ、過去の自分を見るように恥じらいながら読んでみてください(笑)
主人公を含む5人は、小学生時代に恩師を甲子園へ連れて行くと約束した。 そして、お互い別々の中学を卒業し、再び高校で恩師が監督を務めるあおい坂高校野球部へ集結。 廃部寸前の野球部を熱い気持ちで甲子園へ導けるのか!!
サンデーの野球マンガと言えばあだち充先生ですが、田中トモユキ先生のあおい坂高校野球部もメチャクチャ面白いです!!
バッテリーとチアの女の子の三角関係に、監督(女)へ憧れる4番打者。バッテリーとチアの女の子の三角関係に、監督(女)へ憧れる4番打者。
この「あおい坂高校野球部」は努力、友情、勝利にサンデー特有の恋愛要素をプラスして、見ていてドキドキします。
常識破りの指導方針で、破天荒な采配。なにかとお騒がせなクロカンこと黒木監督が、常識破りの方法で甲子園優勝を目指す野球マンガ。 作者はドラゴン桜で有名な三田紀房。
野球マンガって感動できる作品が多いんですが、どうしても王道すぎると感じる時があるんですよね。
ノック一つに10円だったり、逆に才能ある選手にはお給料を払う。
まず、部員には現実を直視させることから始める、「クロカン」。
本当にシビアな設定ですね。(笑)
ただ、三田紀房先生の作品は既成概念に、「本当にそれって正解なの」って投げかけるようなパンチ力があって、読者の世界観を広げてくれる気がします。
とはいえ、やっぱり努力は報われるというところに、三田紀房先生の作家性が出ている気がします。
野球マンガって感動できる作品が多いんですが、どうしても王道すぎると感じる時があるんですよね。
ノック一つに10円だったり、逆に才能ある選手にはお給料を払う。
まず、部員には現実を直視させることから始める、「クロカン」。
本当にシビアな設定ですね。(笑)
ただ、三田紀房先生の作品は既成概念に、「本当にそれって正解なの」って投げかけるようなパンチ力があって、読者の世界観を広げてくれる気がします。
とはいえ、やっぱり努力は報われるというところに、三田紀房先生の作家性が出ている気がします。
トラブルに巻き込まれて、自身の身体の一部を失い、金属生命体を少年少女達は移植された。 そして、彼らは得たARMS(武器)を使用して世界を救うことになる。
もちろん、良い意味でですが、中二病マンガの名作だとも思っています。
「世界を救う」、「内なる声が聞こえる」、「右手が!」。
いやー、熱いですねー(笑)
なんだかんだ、こういう設定大好きなんですよね(笑)
とはいえ、少年マンガの設定を踏襲しつつも、物語が重厚に感じられるのは、作者の皆川亮二先生の力だと思います。
作品全体を通して、意思や勇気持つことの大事さ、人間の可能性といった壮大な作者のメッセージが込められているように感じます。
また、金属生命体、不思議の国のアリス、神話等が多用され、壮大な世界観を存分に築いています。
美術大学を舞台にした不器用な男女5人組のお話。 才能や恋愛や将来について悩む美大生を、これでもかというぐらいの甘酸っぱさで物語は進んで行く。
最初はハイテンションなコメディタッチですが、
卒業が近づくにつれ恋愛要素が増えてきて、キュンキュンしてきてですね、見てるこちら側までもが死にそうになってきます(笑)
こんな大学生活だったら良いなと、(キラキラしすぎて)苦悩してしまうぐらい。
作者の羽海野チカ先生もそういった理想の学生生活を意識してこの本作に臨んだとか。
そして、ローマイヤ先輩はどこにいったんでしょう(笑)
噂ですが、羽海野チカ先生がスピッツとスガシカオが好きで、そのアルバム名からきたとか。
アニメでもスピッツとスガシカオの曲は使用していましたよね。
これは余談ですが、羽海野チカという名前は「海の近くの遊園地」からきたらしいですね!!
私もついさっき知りました。(誰かに伝えたくて仕方がない(笑))
感動と甘酸っぱさは最高クラスです。どうかメンタルが平和な時に読んでください。
中学生の少年二人(真城最高:サイコー、高木秋人:シュージン)が、ジャンプに連載される漫画家を目指すストーリー。 努力と友情と勝利を徹底的に追及した、王道少年マンガ。
「バクマン。」の特徴として、真っ先に思いつくのが、圧倒的な熱量を誇るマンガだということです!
そして、ジャンプの内部を丁寧に描いているのも注目すべき点の一つです。
実在のマンガ家や編取者が登場し、かの有名なジャンプのアンケートシステムについても言及しています。
(あれ?「バクマン。」でアンケートシステムが有名になったのでしたっけ?)
音楽学校に通う天然ピアニストのだめと、同校に通う天才指揮者千秋真一。 全く縁がなさそうな組み合わせの二人だが、ゴミ屋敷の中で二人は運命的な出会いを果たす。
クラシックをテーマにしていますが、「もうちょっと蘊蓄が聞きたいのにっ!」ってなるぐらい
ギャグ中心で、恋愛もほどほどに非常に読みやすいです。
そして、男も惚れるぐらい千秋様がかっこいい(笑)
もちろん、ギャグだけではありません。
千秋は過去のトラウマでクラシックの本場欧州に行けないのですが、
周囲の支えでそのトラウマを乗り越え、その問題をクリアします。
才能ってあっても、誰かに引っ張ってもらえないと、世に生かす形になれないのですかね?
そういった、天才と周りの関係を注意深く見ると、感動ポイント満載です!!
幼少期の母の厳しい指導がきっかけで、ピアノの天才であった主人公有馬公生は自身の音が聞こえなくなってしまった。 有馬公生は成長し、中学生3年生になりヒロインに出会った。そして強烈な個性に惹かれ、有馬公生のモノクロの世界がカラフルに変化していく。
ハチクロを見たときの衝撃を思い出しました!
全てが圧倒的です
最終巻を読むのがもったいなくて、中々最終巻を読めなかったです。(笑)
「四月は君の嘘」全体を通して、繊細に大事にストーリーが進みます。
脆く儚いものをそっと触れるように、物語を紡いでいます。
それが、上手に有馬公生の学生時代(青春)の彩りを表現しているように感じます。
作中に登場人物が有馬公生の事を、「不幸な出来事を演奏に昇華させている」と表現しています。
誰にも触れたくない大切なものを大事に表現することで、読者の感動と共感を呼ぶ作品だと思います。